
うちの子、好き嫌いが多くて…

同じものばかり
食べたがるんです
そんなお子さんの食事で悩んでいる保護者の方も多いのではないでしょうか?
子どもが特定の食べ物を嫌がったり、食事に対して興味を示さなかったりすることは、保護者にとって大きな悩みの一つですよね。
特に偏食が続くと、栄養面や成長に不安を感じることもあるでしょう。

今回は、偏食の子どもに対処するためのヒントやアドバイスをお伝えします。
偏食は成長の過程
幼児期の子どもは味覚が発達途中であり、「苦い」「すっぱい」と感じる食材に敏感です。
また、見慣れない食べ物に対して警戒心を持つのも自然なこと。
これは人間が本来持っている自己防衛本能の一つなんです。
無理に食べさせるのではなく、食べ物に対する興味を引き出すことが大切です。

偏食の時期は多くのお子さんが通る道です。
偏食に対するアプローチ
食事を楽しい時間にする
まずは食事=楽しい時間と子ども自身が感じることが大切です。
好きな物ばかり食べているのをみて、つい「他の物も食べなさい!」と言ってしまいたくなりますね。
でも無理強いは逆効果。
強制すると、かえって抵抗感が強まります。
また食事自体が嫌な体験になってしまうことも。
食事の時間は、家族みんなで楽しむコミュニケーションの場だ捉えるようにしましょう。
テレビを消して会話を楽しみながら、ポジティブな雰囲気づくりを心がけましょう。

「楽しい!」という気持ちが、
食への興味を引き出す第一歩になります。
食材に興味がもてるような工夫をしてみる
食材に親しむ機会を作ってみるのもいいですね。
例えば…
・一緒に買い物に行き食材を選んでもらう
・簡単な調理を手伝ってもらう
・野菜の栽培を体験する
子ども自身が食材に触れたり関わることで、自然と興味が湧いてきます。

皮むきや盛り付けなど、ちょっとしたことから始めてみてください。
見た目や調理方法を工夫する
同じ食材でも、調理法を変えるだけで全く違う顔を見せることがあります。
例えば…
など色々な味や食感を体験させてあげることで、「これなら食べられる!」が見つかるかもしれません。

新しい食材はいきなり大量に出すのではなく、
小さな量から始めてみるといいですよ。
対応のポイント
焦らず長い目で!
子どもの味覚は発達途上。
一度拒否した食べ物も、何度か提供するうちに受け入れることがあります。
少しずついろいろな味にチャレンジできるよう、諦めずに長い目で見守ってあげてください。
お父さんお母さんが「なんとか食べさせなきゃ」と焦って頑張りすぎてしまうと、おうちの食卓がプレッシャーの場になってしまうこともあります。
お子さんも、そしてご自身も笑顔でいられる食事時間になるよう心掛けるようにするといいですよ。
完璧を求めすぎない
毎日バランスの取れた食事を作るのは、本当に大変なことです。
時には、お子さんの好きなものばかりになってしまっても大丈夫。
一週間や一ヶ月単位で見て、全体のバランスが取れていればOKとしましょう。
専門家にも相談してみましょう
どうしても偏食が改善しない場合や、体重が増えないなど気になることがある場合は、遠慮なく医師や栄養士、地域の保健センターなどに相談してみてください。
専門的なアドバイスを受けることで、安心できることもあります。
おわりに
毎日の食事準備と片付け、本当にお疲れ様です。
お子さんの「食」への興味を育むためには、大人が焦らず、楽しむことが何よりも大切です。
時には、うまくいかずどうしていいかわからなくなることもあるかもしれません。
そんなときは、決して一人で悩まず地域の保健センターや栄養士に相談してみてくださいね。
わたしたち保育士も、いつも保護者の皆さんの味方です。
今回のヒントが、少しでも保護者の皆さんの気持ちを楽にし、お子さんとの食事の時間が笑顔あふれるものになることを願っています。
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