保育園では、
毎日たくさんの着替えやおむつ替え、食事・遊びの後の片づけが行われています。
そんな中で、

あれ?うちの子の服じゃない…

エプロンが別の子の袋に入っている
など、汚れ物の入れ違いが起きてしまうことがあります。
保護者の方にとっては、

どうしてこんなことが起きるの?
と不安や疑問につながる場面ですよね。
今回は、
現場で働く保育士の目線で、
なぜ入れ間違いが起こるのか、
そして
園として・保護者としてできる対策をお伝えします。
なぜ入れ間違いは起きてしまうのか
入れ間違いが起こるのには、いくつかの要因が重なっています。
①「保育中の最優先」は安全と見守り
汚れ物をまとめる作業は、基本的に、
お昼寝前・食事後・遊びの後など、他の活動と同時進行で行われます。
そのため、
- 急な怪我の対応
- 泣いている子の抱っこ
- 危険な場面の見守り
などが入ると、
職員の手が一度止まり、
再開した時に入れ違いが起きやすくなります。
「丁寧にやりたい」気持ちは全員が持っていますが、
安全対応が最優先である以上、どうしてもミスが起こりやすい状況があるのです。
②同時多発的な着替えの嵐
特に乳児クラス(0〜2歳児)では、
一日に何度も着替えることがあります。
- お食事での食べこぼし
- オムツからの漏れ
- 水遊びでの水濡れや泥遊びでの汚れ
これらが同時に複数のお子様で発生することも珍しくありません。
例えば、
お昼寝明けに3人のお子様のオムツ漏れが重なり、
急いで着替えさせている…といった場合、
スピードが求められる分、
どうしても確認が手薄になってしまう瞬間が発生します。
③子どもたちの名前表記が読み取りにくい時
保護者の皆様は頑張って記名してくださっていますが、
以下のような場合に、
サッと確認するのが難しくなります。
似たような色・柄のお洋服:特に同性のお子様が多いクラスでは、お洋服の色や柄が似ていると、名前を探す前に「これは〇〇ちゃんの!」と、つい思い込んでしまうことがあります。
記名の場所が隠れやすい:ズボンやシャツの内側のタグなど、すぐに目に入らない場所にある場合。
記名が薄くなっている:洗濯を繰り返すうちに、油性ペンでの記名が薄くなったり、消えかかったりしている場合。
④複数の保育士が関わる
シフト制で働く保育園では、
着替えを手伝う保育士と汚れ物を仕分ける保育士が異なることがあります。
担任でない保育士は、
すべての子どもの服の特徴を完全に把握しているわけではないため、
名前表記だけが頼りになります。
⑤午睡後や夕方の慌ただしさ
お昼寝明けは、
布団の片付け、
おやつの準備、
そして子どもたちのぐずりへの対応など、
とても慌ただしい時間帯です。
この時間に汚れ物の仕分けをすることも多く、
注意が散漫になりやすいのが正直なところです。
入れ間違いを減らすために、保育士が気を付けていること
園ではミスを減らすために、
いろいろな工夫をしています。
- 着替えたらすぐにその場で名前を確認して袋に入れる
- 汚れ物を入れるカゴを個別に分ける
- 複数の保育士でダブルチェックする体制を作る
- 保護者の方に記名のお願いを定期的にする
- 頻発した時はクラス全体で声かけ強化
どの園でも、
保護者の方が不快にならないように、日々改善しています。
それでも年に数回は起きてしまうのが現状です。
保護者の方にお願いしたい、入れ間違いを防ぐ工夫
入れ間違いを少しでも減らすために、ご協力いただけると本当に助かります。
①名前を大きく・はっきり・わかりやすく!
タグの表側、
服の首元の内側など、
パッと見てすぐわかる場所に、
油性ペンで大きめにはっきりと書いていただけるとありがたいです。
お名前スタンプやアイロンシールも見やすくて助かります。
②定期的な記名チェック
洗濯を繰り返すうちに名前が薄くなっていきます。
月に一度くらい、
チェックして書き直していただけると安心です。
③お下がりの服は名前の書き換えを
お下がりの服は経済的で素晴らしいのですが、
前の持ち主の名前は消すか線で消してから、
新しい名前を書いてください。
もし他のお子さんの物が入っていたり、紛失したら…
翌日で構いませんので、保育士にお声がけください。

また間違えられたら嫌だな…

言いづらい…
と思う方も多いのですが、職員はむしろ
教えてもらえるほうが助かります。
園側も、
作業手順を振り返り、次にいかせます。
おわりに
汚れ物の入れ間違いは、
決して「適当にやっている」から起きるわけではありません。
子どもたちの安全を守り、
成長を支え、
様々な活動を展開しながら、
同時進行でたくさんの細かい作業をこなす中で起きてしまうミスです。
ただ、
- 園側の工夫
- 保護者の少しの協力
で、入れ間違いは確実に減らすことができます。
「不快な思いをさせたくない」
「子どもたちの生活を気持ちよく整えたい」
これは園・保護者・保育士、みんな同じ気持ちです。
これからもお互いに協力しながら、
子どもたちにとって安心できる環境を作っていけたら嬉しいです。

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