
平日は仕事と育児で息つく暇もない。

せめて仕事が休みの日くらい、自分の時間がほしい…
そんなふうに感じたことはありませんか?
でも
「休みなのに保育園に預けるなんて、私ってダメな親…?」
と罪悪感に襲われる…
その気持ち、
とてもよく分かります。
結論から言えば 、
保育園に預けて親がリフレッシュの時間を取るのは全く問題ありません!
ただし
園ごとのルールを守ることと、
子どもへの思いやり は欠かせません。
園のルールを破ったり、
自分勝手になりすぎてしまうと、
今後保育園との関係に傷ができてしまう可能性も。
今回は、保育園とうまく付き合っていくために、
現役保育士リリーがこっそり本音をお話しします。

園との関係を円滑に保ちつつ
自分時間も大切にしましょう。
保育園ってどんな場所?保育士の本音
まず、保育園の基本的な役割と、
私たち保育士がどんなことを考えているのかをお伝えさせてください。
大前提!保育園は「保育に欠ける」子どもを預かる場所
保育園は、「保育に欠ける(家庭で保育ができない)」お子さんを預かる場所です。
サービス業や教育施設ではなく、
福祉施設であり、保育の必要性が認められるお子さんが入園できます。
この大前提を頭の片隅に置いておいていただけると、
園とのコミュニケーションがスムーズになりますよ。
保護者支援も大切な役割
「子どもを預かるだけ」と思われがちですが、
実は保育園は子どもたちだけではなく、
保護者の皆さんを支援する役割も担っています。
子育ての相談に乗ったり、地域の情報を提供したりと、
保育士は「保育園に通う子ども」だけでなく、
その後ろにいる保護者の暮らしと心の健康 も
サポートしたいと考えています。

仕事が休みなのに預けるなんて
私って親失格かな…
と自分を責めてしまう必要はありません。
自分を大切にできてこそ、
わが子にも余裕を持って接することができます。
お子さんに無理のない範囲で、
上手に自分時間を作ることが大切だと私たちは考えています。
園のルールは必ず確認しよう
平日の利用は基本的にOK!ただし園のルールに従って
平日であれば、保護者の方の仕事が休みの場合でも、
基本的に子どもを預けることができます。
ただし、各園にはそれぞれ独自のルールがあるので、
それに従う必要があります。
例えば、
「保護者がお休みの場合に利用できる保育時間(8時30分~16時30分など)」
が設定されている園もあります。
トラブルを避けるためにも、事前に園のルールを確認しておきましょう。
土曜日の利用はNGな理由

平日はいいのに、土曜日はダメなの?
と感じる方もいるかもしれません。
土曜日の利用は基本的にNGです。
その理由はいくつかあります。
まず、土曜日は平日に比べて保育士の配置が少人数になりがちです。
そのため、
より「本当に保育が必要な家庭」に限定して
提供される傾向があります。
私たち保育士も人間なので、休日が必要です。
また、土曜保育は平日の保育とは別に人件費が発生する場合が多く、
利用者が少ない場合にまで開放すると、
園の財政を圧迫してしまう可能性もあります。
このような事情もご理解いただけると嬉しいです。
年齢による保育士の思い
お子さんの年齢によって、私たち保育士が感じる思いも少し異なります。
0歳~2歳児の場合、まだ体力がついていないことや、
保護者との触れ合いが特に必要な時期なので、
できれば一緒に過ごしてあげてほしいというのが、
子どもの姿を見ていて感じる正直な気持ちです。
逆に幼児になると、体力もついてきており、
継続した集団生活が必要となってきます。
そのため、頻繁に休ませるよりも、
無理のない保育時間の中で登園させる方が、
お子さんの成長にとって良いと感じています。
年齢 | 保育士の願い | ポイント |
---|---|---|
0〜2歳 | まだ体力が十分でなく、親子のスキンシップが心身の安心につながる時期。 | 可能な範囲で一緒に過ごす時間を確保してあげてほしい。 |
3歳以上(幼児) | 体力がつき、集団生活が学びや安心感につながる。 | むしろ継続登園で生活リズムを崩さない方が◎。 |
集団生活は楽しい反面、疲れもたまりやすいです。
保育士が楽をしたくて子どもに休んでほしいのではなく、
子どもにとっての最善を考えていることを、
少しでも保護者の方々に理解していただけると嬉しいです。
休みの日に登園させるときのマナー
せっかくのリフレッシュを気持ちよく過ごすためにも、
保育園との良好な関係を保つために、
いくつか気を付けてほしいことがあります。
仕事が休みであることを必ず担任に伝える
これは本当に大切なことです。
仕事が休みであることを、必ず担任の先生に伝えましょう。
以前、保護者の方が休みであることを伝えずにいた時に、
たまたまお子さんが熱を出し、
園から職場に連絡が行き、
仕事を休んでいたことがばれてしまったケースがありました。
これは保護者への不信感につながってしまいます。
また、緊急時に保護者の方の居場所が分からず、
連絡が取れないというのは、
お子さんのことを思うと、
親として無責任なことだと私たち保育士は考えます。
必ず伝えるようにしてくださいね。
決められた保育時間を守る
親にとって自分時間は大切です。
でも、
お子さんに負担があってはいけないというのは、
保育士にとって当たり前の考えです。
日中楽しく遊んでいても、
友達のパパやママがお迎えに来て、
どんどんみんなが帰っていくのを寂しそうに見ている子どもの姿は、
私たち保育士にとって胸が締め付けられる思いです。
決められた保育時間内で、
お子さんに無理のない範囲で預けてあげましょう。

自分時間も大事ですが、
子どもの気持ち にも目を向けましょう。
お子さんの体調がすぐれない時は家で一緒に過ごす
言うまでもなく、
お子さんの体調がすぐれない時は無理に登園させず、
家で一緒にゆっくり過ごしてあげましょう。
リフレッシュも大切ですが、お子さんの体調が最優先です。
親が自分自身を大切にすること。それが子どもへの愛情
「親だから我慢しないと」
その優しさが、
知らず知らずのうちに自分を追い込んでしまうことがあります。
心に余裕があれば、
子どもに向けるまなざしも柔らかくなる。
自分時間や夫婦の時間は“わがまま”ではなく、
より良い子育てのためのエネルギーチャージ です。
おわりに
保育士として働いていると、
本当にたくさんの保護者の方と出会います。
そして、親御さんたちは、
ご自身を犠牲にしすぎなのでは?
と感じることが多々あります。
自分の時間や夫婦の時間を取ることは、
子育てにおいてとても大切です。
心に余裕があるからこそ、
子育ても楽しくできるし、
お子さんにも余裕を持って優しく接することができるのだと思います。
決められたルールの中で、
お子さんに負担がない範囲で、
親御さん自身も自分を大切にしてほしいと私たちは願っています。
たまには保育園の力を借りて、心と体を休ませてあげてくださいね。
次回は
仕事が休みの時に預けたら保育士に嫌味を言われた…
そんな時の対処法をお教えします。
お楽しみに♪
コメント